生徒代表誓いの言葉

公開日 2022年04月08日(Fri)

入学式では高入生の竪山 陽太君が堂々と生徒代表誓いの言葉を述べました。

高校生活での目標や将来の夢,保護者の方々への感謝の気持ち,学校職員へのメッセージなど,高校生としての新たな気持ちが込められた言葉になっていました。

楠隼高校での学校生活・寮生活を最大限に生かして,3年後に「楠隼高校で良かった」と思える3年間にしてほしいです。

  暖かな春の訪れと共に、私たち52名は楠隼高校の一年生として入学式を迎えることが出来ました。
 本日は、私たち新入生のために入学式を開催していただきましたこと、まことにありがとうございます。

 校長先生を始め、諸先生方に、心から感謝申し上げます。ただ今校長先生からご祝辞の言葉をいただき、これからの高校生活への不安が和らぎ勇気づけられました。
 私たち新入生は、それぞれの夢や目標を実現するために、この楠隼高校に入学しました。これからの三年間を楠隼で過ごせることをとても嬉しく思います。

 私は中学校ではサッカーと勉強を両立できるように努力してきました。学校の授業が終わってすぐにサッカーの練習があり、家に帰ると夜の8時を過ぎてしまう毎日でしたが、学習ができる時間が少なかった分、必ず自宅学習の時間を確保し、また、一時間一時間の授業を大切にしたり、課題を丁寧に解いたりすることて、基本的な学力を定着させてきました。

 やっていることは、ごく普通のことかもしれませんが、「継続は力なり」という言葉があるように、当たり前のことを、毎日、丁寧に、継続して行ったことが、今の学力につながっているのだと思います。

 私には学校の教師になるという夢があります。子供と関わったり、人に教えることが好きなので、将来は小学校の教師になって、算数を分かりやすく教えたり、子供たちと一緒に体を動かしたりしたいです。

 野球界に数多くの伝説を残したイチローこと鈴木一郎選手は、「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だ」いうことをおっしゃっています。この言葉のように、私は、自分の夢にむけて小さな努力を積み重ねて、確かな学力を培っていきます。

 楠隼高校には、学校生活や寮生活を通して、自分を心身共に鍛えることができる環境が整っています。特に寮での集団生活には不安や寂しさもありますが、それ以上のメリットがあると思っています。そのひとつは、この先3年間、朝から夜まで楽しさや苦しさを共有できる仲間ができるということです。この仲間と支え合ってお互いに努力していくことが、それぞれの夢に近づくことだと思います。

 さらに、寮生活では正しい生活リズムを身につけながら、学習時間を充実させることで学力を伸ばすことができます。学校の教師になるためには、高い学力が必要ですが、私は、中学のときは休日などに時間があるとついダラダラと過ごしてしまうこともありました。高校ではこのことを改善していかなければ、夢の実現は難しいと思います。夢を実現させるために、これからの高校生活でも「小さな努力を積み重ねる」姿勢を忘れずに持ち続けていきたいと思います。

 楠隼高校は、日本全国から様々な価値観を持つ生徒が集まっており、多くの学校行事ではそれぞれの専門分野の第一線で活躍されていらっしゃる方々に会って話を聞くことができます。こうした機会を持つことで、私が教師になるために必要だと思われる、多様な価値観の理解やコミュニケーション力の向上に役立てることができると考えます。これからどんな出会いがあるのか、とても楽しみです。

 最後になりましたが私たちは、これから三年間、それぞれの目標に向かって進んで行きます。時に迷い、苦しみ、立ち止まってしまいたくなるようなこともあるでしょう。先生方、先輩方や、寮スタッフの皆様、そしてお父さんやお母さんにも、ご迷惑をおかけしてしまうこともあるかと思いますが、温かく、時には厳しくご指導いただきますよう、よろしくお願いいたします。私たち入学生一同は、自らの夢のため、また楠隼の発展のために努力していくことをここに誓います。

           令和4年4月7日 高校新入生代表  竪山 陽太